トレーサビリティ (Traceability) とは、トレース( Trace 追跡)にアビリティ( ability 可能性、能力 )という言葉がついたもので、直訳すると「追跡できる可能性・能力」を 意味します。 「トレーサビリティ・システムがある」ということは、「食品の生産・ 製造方法や食品がたどるルートがわかるようになっている」ということを意味します。 たとえば野菜においては、「野菜がどのように栽培され、出荷されたか確認できる」ということです。食卓にのる食材の情報がわかることからトレーサビリティ・システムとは「生産現場から食卓まで( From farm to table )が、わかるシステム」と呼ばれています。 農林水産省では「食」と「農」の再生プランを発表し、お店にならんでいる食品がいつ・どこで・どのように生産・流通されたかなどについて消費者がいつでも把握できる仕組み(トレーサビリティ・システム)として食品生産工程履歴の JAS 規格の法制化を行いました。これは、 2003 年 12 月の牛肉の生産情報公表 JAS 規格に始まり、豚肉、農産物の生産情報公表 JAS 規格も制定されております。今後、養殖魚、 加工食品、特殊流通(ユビキタス流通)等の規格も制定される予定です。 しかしながら、今般食品の安全性を脅かす問題が多発し、誰がどのように作っているかという情報を表示している商品を以前より多く見かけるようになりましたが、その情報が正しいことを第三者がきちんと確認しているかが重要なのです。 その為に、いくら立派な高額なシステムや基準を導入しても人の理解不足や意識不足によってミスはおこります。従って、一番重要なのは、行っている人たちがちゃんと理解して実行しているかということの確認です。作業する人たちがしっかり理解していれば、シンプルでもしっかりとしたトレーサビリティ・システムができるのです。 そこで当社では、認定にあたって、お客様の実態に合わせてローコストかつ合理的なトレーサビリティ・システムをお客様と一緒に考え、お客様の御理解が深まったと確信した時点で認定作業に取り掛かります。 また、トレーサビリティ・システムが本当に機能しているのかどうかを、JASトレーサビリティ認定経験豊富な検査員が、第三者の目で検証いたします。 |